GAP 1969 MAGAZINE

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DENIM PEDIA

vol.07
今さら聞けないデニム用語13選!

デニムに関するさまざまな知識を得られる「DENIMPEDIA」。第7回目はデニム好きなら知っておきたい基礎知識を学ぶ「今さら聞けないデニム用語13選!」です。このシリーズを読破すれば、あなたもデニムマニアに!

Text:SHUHEI SATO Edit:RHINO INC.
Illustration: FACE

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リベット

リベットは、ジーンズのポケット部分にあるアルミや銅で作られた鋲のこと。あたなのジーンズのポケットにも付いているでしょ? これは破れやすい箇所を補強するためのものなの。ジーンズの始まりは、このリベットで補強するという特許を1873年にリーバイス社が取得したことと言われているわ。その頃はミシンの性能がよくないし、特に手を入れるポケットが壊れることが多かったんですって。そこで知恵を絞った結果、鋲で止めるという画期的なアイディアが生まれたというわけ。この特許が切れた1890年代には、ここぞとばかりに他メーカーでもリベット付きのワークパンツが売られ、結果的にジーンズがより身近になったのよ。

リジッド

リジッドとは、糊が付いたままの洗っていないデニムのこと。デニムはよく縮む生地だから、1度洗ってから販売するのが一般的。リンスと呼ばれるデニムは、ワンウォッシュして、コレ以上は縮みませんよ!という状態ね。リジッドは、糊がついているから生地が固く、穿き込むとくっきりとシワが付くの。だからデニム好き男子には意外と人気が高いのよ。

サンフォライズ加工

よくデニムの説明文で見ることがあるけど、これはデニムを洗っても縮まないようにした加工のことね。昔の旧式織り機で織ったデニムは、10%縮んでしまった!なんてこともザラ。だからぴったりなサイズを買ったら、縮んで穿けない!なんてクレームも多かったみたい。だからサンフォライズ加工が登場したというわけ。この加工がされたデニムは、1920年代頃からあるんだけど、シルエットを壊さないので、現在の美脚デニムでも重宝されているわ。

セルビッジ

セルビッジは、旧式の織り機で作られたデニム生地の両端にあるほつれ止めのことよ。新しい織り機だと、この部分がロック縫いになるの。ほつれないためにステッチを入れるんだけど、その糸に赤を使うことが多かったので、赤耳とも呼ばれているわね。昔のジーンズは、イラストのように、サイドシーム(外側の縫い目)でセルビッジを縫い合わせていたのよ。ロールアップすれば、ひと目で旧いデニムだ!とわかるし、ヴィンテージデニムを象徴するディテールのひとつね。

ボタンフライ

ウエストを開く部分がボタンになっているものがボタンフライ、ジッパーの場合はジッパーフライと呼ぶのよ。ジッパーが一般家庭でも普及するのが1940〜50年代頃。それに昔のデニムはとにかく縮むので、洗濯後にジッパーが動かない!となんてトラブルが多発。だからボタンフライがメインだったんですって。だから「サンフォライズ加工デニムにジッパー」というのが謳い文句になるほど、新鮮なものだったそうよ。

シュリンクトゥフィット

これはサンフォライズ加工とは正反対のアプローチ。デニムを洗って縮めて、穿いて伸ばしを繰り返して、自分の身体にフィットさせていくというもの。大量生産のデニムが、穿き込むと自分だけのシルエットになるなんて、素敵な発想よね。

右綾左綾

これはデニムの織りの方向のことで、正面から見て綾目が右上がりだと右綾、その逆が左綾になるのよ。表から見ると同色だから少しわかりにくいけど、裏を見ると紺と白の綾目がわかるはず。その場合は逆になるから気をつけてね。一般的には、右綾が多いの。右と左で、ちょっとデニムの生地感が変わるわ。これは糸のねじれが関係していて、右綾は糸のねじれに対して反対のため、ゴワッとした質感になって、左綾は同方向なのでツルッとするのが特徴なのよ。

タテ落ち

もともとはヴィンテージジーンズの色落ちを指す言葉。縦に線が走るような色落ちからネーミングされたのよ。このように色落ちするデニムは、おおよそ1970年代まで。ヴィンテージデニムが盛り上がった1990年代に復刻され、最初は限られたブランドだけが使っていたけど、今ではタテ落ちしないデニムを探すほうが難しいかもしれないわね。

オンス

デニムの厚みを表す重さの単位で、1オンス=約28グラム。デニム1平方ヤード(約0.83?)あたりの重さでオンスが決まるの。アメリカでメジャーなヤード・ポンド単位だから日本人にはちょっと複雑だけど、スタンダードなデニムが約13oz、ライトオンスが10ozあたりと覚えておけば問題ないと思うわ。メンズでは28 ozなんていう厚すぎるのもあったりするけど。

ロープ染色

先ほどのタテ落ちには欠かせない糸の染め方。この染め方じゃないとタテ落ちしないのよ。タテ落ちは、糸が芯まで染まってなくて、穿き込むうちに擦れや洗濯で色落ちして、もとの白い色が出てくることで生まれるの。実は染色の技術的に言えば未熟で、デニムメーカーとしては不本意。短時間で芯まで染められて、色落ちしにくいインディゴ染めが台頭して、ロープ染色はなくなったの。でもヴィンテージブームが起こって、デニムは昔の色落ちがいい!なんて価値観ができてから、ロープ染色がまた息を吹き返したのよ。

コインポケット

フロントの右ポケット部分に付いている小さなポケット。これは何のポケット?なんて思っている人も多いんじゃないかしら。もともとは懐中時計を入れていたもので、腕時計が一般的になってからは、コインを入れていたのよ。今は小銭を入れるというよりも、ブランドの個性を反映させるディテールのひとつになっているわね。

ヒゲ

ヒゲって何?って思う人もいるかもしれないけど、ご安心を。これはジーンズを穿き込んだ時にできるモモ周りのシワのことよ。ヴィンテージ愛好家の世界では、これがクッキリと出ていれば出ているほど、いい色落ちと評価されているの。ジャストサイズで穿かないと深いシワにならないのもおもしろいところ。膝裏の独特のシワはハチノスと呼ばれていいるわね。

テーパードシルエット

数多くのシルエットがあるけど、ちょっとわかりにくいのがストレートとテーパードの関係ね。ストレートは真っ直ぐで、テーパードは裾にかけて細くなっていくシルエットのこと。そうは言ってもストレートでも緩やかにテーパードしているから、より細くなっているものがテーパードと捉えるのが正解かも。ボーイフレンドデニムのようにヒップやモモに余裕があった方が、テーパードしていくのが強調されて、よりオシャレな雰囲気に。足元がスッキリと見えるので、スニーカーやヒールも合わせやすく、万能なシルエットなのよ

これでデニムについて聞かれても大丈夫