GAP 1969 MAGAZINE

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INTERVIEW

“場”のつながりが、製作のいい刺激に。

── え…すごくいい雰囲気のアトリエなのに残念ですね。

そうなんです。ここに引っ越して来て6年目になりますが経ちましたが、当時、この地域では北本の町をアートやデザインで盛り上げようとする動きがあって、古い家や空いている店舗をアーティストが使う「おもしろ不動産」というのがあったんです。

妻がその「おもしろ不動産」の物件を巡るバスツアーに参加して、ここを見つけてくれたんです。「家庭菜園もできて、アトリエスペースもあるいい場所をみつけたよ」と。今、庭ではイチゴもできたし、今年はプルーンにも期待大。去年はひとつしかできなくてさ、一個を家族5人でわけるっていう悲しすぎる経験をしたから(笑)。

── ひとつを5人で(笑)。仲良しですね。

この建物も100年以上前にできたものを移築したものなんです。天井の古木の雰囲気もいいですよね。僕もすごく好きです。ただね、暑さと寒さは激しいよ。もともと小さい窓しかないのに冷房もないし風が通らないんだよね。七宝を焼くための電気炉を入れたりしたら、夏はもう地獄の暑さ(笑)。

── あ。窓は確かに小さいですね。引っ越しは遠くに?

まだ何とも言えませんが、同じ町で検討中です。ここで活動して、この場所でできた繋がりもあって、まだ離れるタイミングじゃない気がしているので。駅前のギャラリーで手仕事の作家ものを扱っている「yaichi」の方とも仲良くなって、町にギャラリーの存在があるだけで心強いですし、僕のつくったランプシェードをインテリアにしてくれている「クッキー クル」、日本一美味しいと思うパン屋さんなど、地域の人とのつながりがあります。

「クッキー クル」2階にランプシェードの作品が使用されてます

この地域のアートプロジェクトの起点にもなっている「きたもとアトリエハウス」は、曜日限定のランチもすごくおいしいですよ。ここはアーティストが滞在して作品を制作できる宿泊施設もあります。そろそろお昼だし、よかったら行ってみませんか?

── いい環境ですね。

環境や空間は、気分も左右するし製作への影響も大きいと思いますね。6年前にこの町にアトリエを構えて、作品を出したかったイベントにも参加できましたし、仕事の範囲はすごく広がりました。新しいアトリエでまた新たな流れがあったらいいですね。って、これまた他人事みたいですけど(笑)。