GAP 1969 MAGAZINE

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INTERVIEW

渡邉健太
vol.6

スピーディーに自由に柔軟に。
“BUAISOU”の
モノづくりの芯。』

徳島県/BUAISOU代表

渡邉健太 KENTA WATANABE

北海道

“天然藍”の栽培から、染料づくりや藍染め、商品のデザインまで一貫して行い、オリジナリティあふれる“藍”のアイテムを発信する4人組の藍師・染師 “BUAISOU”。その工程をひと目見ようと、彼らの拠点、徳島県上板町の工房には、名だたるデザイナーから学生まで世界中から多くの人がやってきます。今回は、その工房にお伺いし、BUAISOUを立ち上げた渡邉健太さんにインタビューしました。

Photo:ARI TAKAGI Text:NORIKO OBA
Edit:RHINO INC.

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眠れないほど、藍に魅了された日。

── BUAISOUを立ち上げるきっかけについて教えてください。

この仕事をする前は、東京でサラリーマンをしていたんですよ。あるとき何気なく、藍染め工房を見に行ったんですけど、そのときに受けた衝撃がすべての始まりですね。藍染めの色といい風合いといい何もかもが響いて、あまりの興奮で3日間眠れなかったくらいです。

── そんなにも。

はい。会社にすぐに辞表を提出して、東京で修行できる工房を探し始めました。

── 修行先が見つかる前に、会社を辞めてしまったのもすごい決意ですね。

逃げ道をふさぐ意味でもね、やっぱり考えちゃうと立ち止まっちゃうので。まぁでも全然見つからなかったですよ。威勢だけはいい若者が「お金はいらないので、学ばせてください!」って、逆に怪しいですから(笑)。

それで一度は地元の山形に帰ったのですが、帰ってからも情報はずっと集めていたんです。そうしたらある日、藍の産地として有名な徳島県で「地域おこし協力隊」という制度が始まるとの情報を見て。特産物で地域起こしをするための人員募集、上板町では藍に特化した協力隊を募集します、と。

── 願ってもない募集が!

本当に。もちろんすぐに応募しました。2名の枠に2名の応募だったので、即決。うれしかったですね。そのときに応募していたもうひとりが、今一緒にBUAISOUを一緒に立ち上げた楮(かじ)だったんです。

ひとつひとつ手作業で糸を染める結城さんと奥には三浦さん。