GAP 1969 MAGAZINE

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INTERVIEW

札幌からL.A.へ!

── Qrionさんは音楽以外で、何をしている時間が好きですか?

海外の料理本を眺めるのが趣味です。特にレシピ内の「用意するもの」のなかに知らない調味料や野菜の名前があると、テンションがあがります(笑)。

── はじめて聞く趣味です(笑)。

「あ〜このスパイスは近くに絶対売ってないな〜」とか「聞いたこともないこの野菜はどんな味がするんだろう、でも手に入らないな」と確認していると、楽しい気分になるんですよね、なぜだか。

── 海外の建築を集めた写真集もそうですが、遠い場所の写真を見るのが好きという共通点を感じます、とまとめてしまうと乱暴ですが。ファッションについても教えてください。普段はどんなスタイルが多いですか?

スケーターファッションが好きで、ストリートっぽいラフでカジュアルな雰囲気のスタイルが多いです。今履いているデニムのような、色あせた風合いのものが最近気になっていて、これもとても履きやすいですね。

今マイブームが、お腹を出して下着のロゴを見せるコーディネートなので、デニムがハイウェストでバランスがいいのも気に入りました。

── 何かファッションで参考にしている人やモノはありますか?

おしゃれなだと思う人をインスタグラムでフォローして、参考にしています。札幌にもいくつかお気に入りのショップがあるので、時間ができたらのぞいています。

── Qrionさんのこれまでの活動拠点は札幌でしたが、東京で活動しようとは思わなかったのでしょうか。

東京でライブをしたり、ネットで仲良くなった人と会ったり、東京は仕事をするにも遊ぶにもすごく楽しいのですが、ずっと札幌で育った私としてはやはり住むとなると、東京は忙しそうだなぁと感じます。

人の数にしても、札幌は多すぎない、いやちょっと少ないかなというくらいで、自分のスローな感じに合っている気がして。今も窓から外を見ると誰も歩いていませんよね(笑)。でも私、実は、3か月前にずっと暮らしてきた札幌を離れて、L.A.に住み始めたんですよ。

Qrionさんお気に入りのカフェ「ヒッピーズ」。音楽を聴きながら考えごとをしたり、ひとりでぼーっとしたい日に訪れるのだそう。

──つい先ほど札幌に到着したんですよね。久しぶりの札幌はどうですか?

やっぱり落ち着きますね。自分の街に帰って来たなと思います。

── なぜL.A.に住もうと?

サンフランシスコにエージェントがいるので、最初はその近くに住もうと思っていたのですが、サンフランシスコよりもロスのほうが土地も広くて、いろいろなアーティストが住んでいて、シーンも活発でおもしろそうだなと思ったので、決めました。

── ちなみにニューヨークも選択肢にありましたか?

うーん、やっぱりニューヨークは、東京と同じで、ライブをしたりお買い物をするには最高だけど、暮らすとなると慌ただしそうだなって。どこかに札幌の空気感を求めているというか(笑)、人が多すぎない街がいいなと思っていました。

── 初めてのひとり暮らしが海外ということですが、どうですか?

最初は、すごく凹みました。もともと英語が得意なわけでもないので、言葉も壁もありましたし、初めてのひとり暮らしで、今まで親に頼っていた事がこんなにもたくさんあったと痛感しましたし。

あとは、札幌では、仲間とのいろいろな繋がりがあってごく普通に行っていた、ライブ活動する、友達と遊ぶ、といったことも、私の内向的な性格のままではアメリカではまったく通用しないこともわかって。そこは努力をしましたね。ライブに来てくれたお客さんに話しかけたり、ネットで交流していた人と会ったり、自分から行動して今やっと心地いい人間関係ができつつあります。

── もともとは内向的とのことですが、ライブとなるとガラっと変わるのですか?

そうですね。やっぱり人前で出ると緊張するので、そこはお酒の力を借りて(笑)。

── 帰国後すぐ、今夜は札幌の「mole」でクラブイベントに出演しますね。

久しぶりに札幌の仲間に会えるのもすごく楽しみです。「mole」は、10代のときから遊びに行っていた場所で、門限前にあわてて帰っていた時代から仲良くしてくれているDJの先輩とも会えますし、やっと一緒にお酒が飲める年齢になってうれしいです。

── では、最後に今後の目標を教えてください。

L.A.行きが決まったとき、さきほどお話した札幌のレーベルの社長に「ビザ取れました」と報告に行ったのですが、彼に「3年前にQrionが話していたこと覚えてる?」と言われて、私はあまり覚えていなかったのですが、どうやら「3年後は海外で音楽活動をしている!」と宣言したらしく。「その通りになったね」と喜んでもらえたんです。

3年かけて、好きなアーティストが住んでいる土地で暮らすことは実現できたので、じゃあ次の3年は、と考えると、その好きな人がつくっているレーベルから曲をリリースしたいなと思って。実現できるようにがんばります。